「何考えているかわからない。」
「私と性格が違いすぎて理解できない。」
保護者と話をしているとこんなことを聞くことがあります。
これらの言葉には負の印象を受けられるかもしれませんが、実は、相手のことを理解しようとしているのだけど、なかなか理解できなくて困っていると言うことです。
つまり正の感情があるんだけど、困っている状況ですね。
じゃあどうすればいいの?ってことです。
ヒントは、実は親にあるのです。親の会話の仕方にあります。
書籍『子どもには、どんどん失敗させなさい』には、
意外に思われるかもしれませんが、小学生の子どもですと、一年間のうち学校で過ごす時間というのは、子ども達の過ごすすべての時間の三割に満たないほどしかありません。
土日は学校はありませんし、夏休み・冬休み・春休みなどの長期休みもありますしね。
ですから、子ども達は七割以上の時間を、家庭や地域で過ごしているのが現状です。
家庭で子ども達と最も長い時間かかわっているのは誰でしょうか。
そうです。親です。
このように、子どもとかかわる時間が多いのが親である以上、親のあり方次第で、子どもの未来が変わっていくといえます。
子どもに自信をつけさせたいのに逆に奪ってしまう。
自立に導かずに依存させてしまう。
よかれと思った子育てが、結果的にそのような現実を招いてしまうこともあるのです。
(一部抜粋)
多くの時間をともに過ごしている親がどう関わっていくかで、子どもの理解はグッと深まります。
ポイントは子どもの会話をどう引き出し、どう会話を続けるかです。
そのための手段に「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」を意識して使うことです。
クローズドクエスチョンとは、はい・いいえで答えることができる質問です。例えば、「楽しいですか?」「お腹すいた?」
オープンクエスチョンとは、はい・いいえで答えることができない質問です。例えば、「なぜ〜だろうか?」「どうして〜だろうか?」「どんなことが〜だろうか?」などがそれです。
会話を続けるのためには、オープンクエスチョンが大切です。
ただ、あまり質問し続けると嫌がられるので、徐々に増やしていくのが理想です。
質問すると言うのは、「あなたのことに興味がありますよ」と言うメッセージを伝えることでもあります。誰かに質問されると嬉しいことありませんか?
ちょっとした会話で、意識してみると、新たな子どもの一面に気付け、より子ども理解が深まるかもしれません。
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