小学6年生というのは、特に女子は思春期に差しかかり、ホルモンバランスが崩れることで、心身ともに不安定になる時期でもある。
そんな時期だからこそ、何の前触れもなく、思いついたように自死をしてしまう子もいる。
小学校教師として、経験上、子どもたちが抱える悩みの上位2つを紹介する。
小学6年生が抱える悩み
1 友達とうまくいかない
・一見、うまくいってそうに見える子達でも、よくよく話を聞いてみると、
本当は合わせるの疲れるけど、
その子といないと自分が一人になってしまうのが怖いから
一緒にいるしかないということもある。
・奇数人でいるのだけど、
その中で2:1の構図ができつつある。
なぜそうなるか分からないが、そのうち一人になるのではないかという不安。
2 親に怒られてばかりで家にいたくない
・「うちの親は学生時代よくできたほうみたいで、私が頑張ったことでも、そんなの当たり前だと言って褒めてくれないどころか、逆に叱られることがある。」
・「100点だったことを親に言ったらどうせカンニングしたんでしょと言われた。」
自分が努力したことを認めてもらえないのは、大人でも辛い。
そんな子どもたちは、自信をなくし、自分の存在価値を冷静に分析しだす。
結果、自己肯定感も自己有用感も本当に低い。
心理学者アルフレッド アドラーはこう言っている。
「子どもの頃から本音を言わず、周囲の空気を読んで同調することを繰り返していると、自分を信頼できなくなる。」
そんな子ども達を減らすためには?
そんな状況にする前にどんな対策をとると良いか考える必要がある。
大切なことは、素直に自分の考えや思いをさらけ出せる安全な場所が必要。
そのためにどうすると良いのか?
安全な場所のつくり方
①寄り添う姿勢
親は子どもに完璧を求めず、
ありのままを受け入れ、
子どもが本音を押し殺さないように寄り添う姿勢が大切。
②愛情を伝える
「いてくれるだけで幸せ」
「生まれてきてくれてありがとう」
と存在してくれていることだけで有り難いことを伝える。
③否定的な態度を見せない
親は手本。
親の姿を見て学ぶ。
親が否定的・批判的な考えが強いと、子どもに伝染し、子どもは自分自身のことを悪く言われているわけでなくても、自分に自信が持てなくなってしまう。
子どもたちの心の闇を少しでも減らし、健全な心の持ち主にしていけたらと思ってやまない。
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