大切なのは子どもから学ぶこと
「子どもに寄り添える教師になろう」
「子どもと同じ目線で楽しめる教師になろう」
採用試験の面接でこう話した人も多くいるのではないだろうか。
理想をもつことは大事。
でも、それに固執しすぎると現実とのギャップに苦しむ場合がある。
例えば「良い先生」になろうとしているのに、
クラスに授業中席に座れない子がいたとする。
周りの子から「あいつのせいで勉強できない」と訴えがあったり、
保護者から「〇〇くんの指導を先生がしているから授業が進んでないようですが大丈夫ですか?」とクレーム電話がかかってきたりすることも。
そうすると、思いが先走りすぎて「この子を座らさなければ」と思う。
先生の力が勝ってしまうと学校に来なくなるかもしれないし、
その子の先生不信パワーが増幅され学級崩壊になるかもしれない。
「良い先生になる」「良いクラスをつくる」のどちらも主語が教師。
大切なのは目の前の子どもたち。子どもから学び、気付かされ、教師が深みをましていくことが良いこと。
今の時代の教師は「子どもに学ぶプロ」である
教師が教えるプロと言われていた時代は、先生が上から目線で子どもに教えていた。
大切なのは子どもに学ぶこと。
今の時代の教師は「子どもに学ぶプロ」である。
「どうやってこの子を座らせよう」ではなく、
「どうしたらこの子が座れるか」を考える必要がある。
そのヒントは子どもたちから聞ける。
「あの子はどうしたら席に座れると思う?」と子どもたちに聞く。
すると「先生が言った一人でやるを、みんなでやるに変えたら絶対座るよ!」とアドバイスをもらえる。
まさに、子どもから学び、気付かされる。
子どもたちの前でいいかっこするのではなく、自分の弱い面も出し、先生のこと助けてあげないとと思わせることもとても大切。
自分一人で抱え込まず、子どもたちに投げ掛けてみることで事態が好転することは多々ある。
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