発達障害の子どもとの付き合い方・対応法(対処法)

教育


ADHD、自閉スペクトラム、限局性学習症など発達障害と言っても
様々な種類がありますね。

医学的見地から見ると、
多くの場合には複合型の発達障害の場合が多いと言われています。


つまり、
ADHDだけという場合より、
ADHDと計算することが苦手というように
ADHD+限局性学習症(学習障害のこと)
が併発しているという場合です。

ADHDにより、
二次障害として限局性学習症を引き起こしていることも考えられます。


つまり、
人からも認められることがあまりなく、
それに付随して自分の自信もない状態です。


このような発達障害の子と関わる学校の先生は、
信頼関係を構築することが一番初めにやることであり、
一番大切なことです。

なぜ信頼関係を築くことが大切なの?


信頼関係が良くなると、
問題行動も減りその後の学級経営がスムーズになりますし、
何と言っても対象の子の自己肯定感・自己有用感が高まっていき、
その子にとって、とてもメリットがあるということです。



発達障害や何らかの障害をもっていたり、生きづらさを感じている子は、

自己肯定感・自己有用感が低い場合がほとんどです。





自己肯定感とは、
簡単にいうと
「人から認められ自分を存在価値がある人間だと自覚すること」。




自己有用感とは、
「自分が自分のことを価値ある人間だと思うこと」。




ともに価値ある人間だと思うところは同じなのですが、
他人からの評価と自己評価の違いです。



このような子たちに、
どうしても指導をしなければいけない時がきます。



例えば、
発達障害の子が、級友に悪気なく言った一言で、
相手を深く傷つけてしまったとき。





自閉スペクトラム症の子は、
空気を読んだりや相手の立場に立って考えたりすることが苦手です。




そのため、
平気で悪気なくスパッと言いすぎて相手を傷つけてしまったり、
そういう言い方をしたらダメでしょという言い方を平気で言ってしまったりします。




周囲にいる子は、当然自閉スペクトラム症の子を責めます。
「そういう言い方最低!ひどいよ!謝りなよ!」と。




でも、


自閉スペクトラム症の子は、
何がいけなかったのかが本気でわかりません。



そして、

「なんで謝らないといけないの!?
しかもなんでこんなに大勢に言われないといけないの!?」




という展開になり、



結果、


クラスの多くの子に心を閉ざしてしまいます。
さらに、自分って何でいつもこうなるんだろう・・・
と自己肯定感・自己有用感が低下していきます。





担任としては、
自閉スペクトラム症の子に指導しないわけにはいけません。






そういう言い方は相手を傷つけてしまうことを
自閉スペクトラム症の子に指導しなければなりません。
それは、
傷ついてしまった子のため、
自閉スペクトラム症の子のために。




別の記事でも書きましたが、
厳しいことを言われても聞き入れることができる上司と、
同じことを言われてもものすごく腹が立つ上司とがいますよね。






良い信頼関係を築くということは、
あなたが前者の上司のような存在になるということです。




そうしなければ、
相手は聞く耳をもちません。

指導が相手に届かないのです。





では、
どうやって信頼関係を築いていくと良いのか
意識するポイントについて説明していきます。

発達障害の子と信頼関係を築く方法

①指導場面以外で、子どもが興味あることについて対話をする


好きなアニメ、ゲーム、テレビ番組、YouTubeチャンネル等、
その子が興味あることを話題に対話することで、
良い関係を築くことができます。



例えば、

たまたま宿泊したホテルで出会った人が、
同じ中学校出身とか同じ高校出身ということが分かったら
何だか急に親近感がわきますよね。



このように共通の何かがあるということは、
それだけで良い関係を築くことができるんです。



②笑顔で声かけをする(相手が嫌そうでなければ背中や肩に手を当てながら。)

あまり良くないですが、
その子だけあだ名で呼び、
他の子とは違うということを感じてもらうことも効果的です。




さらに、
〇〇くん(あだ名も可)、今日の服新しい?
〇〇くん(あだ名も可)、今日朝ごはん食べてきた?



のように、
「はい」か「いいえ」
で答えられる問いをするような声をかけます。





時間は短くていいんです。
今日も見ているよというメッセージが相手に届けば。



また、


(表情が暗ければ)〇〇くん(あだ名も可)、朝何かあった?
をきっかけに対話につながる場合もあります。

その際の心構え

ただ、
時間がかかるということはしっかり理解しておいてください。



これをしたから、
次の日からとてもいい関係!とはなりません。




そんなことができるのは、
魔法使いです。




特に自己肯定感・自己有用感が低い子は、
人間不信になっていることが多いので、
すぐにその子との関係がよくなることは難しいです。



つまり、
毎日ちょっとしたジャブ打ち続け徐々に相手にダメージを与えていく感じです。




また、
信頼関係がある程度出来上がるまでは、
指導は控えることです。





ただし、
人を傷つけるような場面は指導が絶対必要になります。




その際も、
できれば別室で


大きな声で行うのではなく、
諭すように行うと良い。





自閉スペクトラム症の子は、
人の目を見て話をしたり聞いたりするのが難しいので、
先生との話も「目を見て聞きなさい!」というのはしない方がいいと思います。




同時に、
クラスの他の子とも1対1で話す場面を増やし、
信頼関係を築いていくことも重要





これは、
お城の堀を固めるイメージです。
発達障害の子の対応が中心に日々が過ぎていくと思いますが、
そこだけに日々注視していると、
知らぬ間にそれ以外の子が荒れ始めます。




そうなると、それはそれで大変です。







新学期が始まって、
クラスにそういう子がいて困っている先生がいると思いますが、
必ず通じ合える時が来ます!



学期初めは、
どの子も不安です。
ましてや発達障害等をもっていて自己肯定感・自己有用感が低い子は尚更です。





ぜひこのクラス楽しいな〜って思ってもらえる仕掛けをしましょう。



授業を潰して教室でクイズ大会でも、
広いところで鬼ごっこやだるまさんが転んだでも、
楽しい活動はお薦めします!

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