なぜ不登校支援がしたいのか?

不登校

自己紹介でも書きましたが、ぼくは教員を15年やってきました。

でも、

時が経てばたつほど若い頃には感じなかった違和感や、やるせない気持ちになっていったのです。

それはなぜかということをお話しします。

集団をどう作っていくかに意識が向いていた


教員になるきっかけは、

元々やっていたサッカーを続けたくて、

大学で通用するか挑戦しようと思い、体

育科のある教育大学へ入学することにしました。


3年生の時に、

教員免許をとるための教育実習というものがあるんですが、

それが本当に楽しかったからです。


子どもたちと休み時間に遊ぶことが本当に本当に楽しかったんです。
こんな楽しいことが毎日続く仕事ならめっちゃいいじゃん!

これがぼくの教員になるきっかけでした。

でも

実際に教員になると、

一年目から学級担任です。


教育実習では見えなかった世界が、

怒涛のようにやってくるのです。


・毎日5・6時間の授業
・学習理解に時間がかかる子への個別対応
・クラス30人をまとめること
・給食指導
・掃除指導
・合間を見つけての宿題チェック
・トラブル対応(保護者連絡も含む)
・給食費や教材費の伝票づくり
                 などなど

ゆっくり給食も食べていられない。


早く食べて採点しないと追いつかないんです。


トラブル対応しているとトイレにいく暇もなく次の授業が始まるんです。

ぼくは、もう忙殺されました。

そんな毎日を過ごしていると、

子どもたちと楽しい休み時間を過ごすことができないんです。

本当は子どもたち一人一人を大切にして、

関わって、成長を支援する伴奏者でありたかったのに、

いつの間にか、

できるだけトラブルが起きないようにすることに意識が向いていき、


子ども集団をどう作っていくと良いのだろうか?
どう子どもたちを動かしていくと良いのだろうか?

と、

子どもたちを集団として捉えるようになり始めました。

集団づくりのために、

組織づくりや心理学を学びましたし、

時には声を荒げてクラス全体を叱るんです。


ぼく自身、学ぶことは好きで、

教師としてどんどん力がついていった実感もあり、

次第にそれなりに良い集団づくりができるようになっていきました。

全てが良い集団をつくるためです。

集団づくりができないと、

ヤンチャな子に主導権を握られ、

クラスが崩壊していくんじゃないかという意識もあったんです。

学級崩壊です。

教員世界って不思議なもので、

クラスを穏やかに運営できているか他の教員からの評価をとっても気にするんです。


だから、

集団づくりは自分の評価にもなるんです。


こうなると、

自分の評価のために、

大声を出して子どもたちをコントロールしだすんですね。

でも、

他の教員からいい評価をもらうために集団づくりをすることが、

ぼくが本当にやりたいこと?

ぼくが本当にやりたいことって?

正直、

他の教員からいい評価をもらうことが意味のないこととかではなく、

むしろ力のある人だと評価されたい気もちもありました。

そりゃ、

力のない人だと思われるより、

あの人やるじゃんって思われたいですもん。

でも、それってぼくが本当にやりたいこと?

ぼくが本当にやりたかったことは、

子どもたちとたくさん遊んで、ぼくも子どもも楽しめること!


そして、一人一人とじっくり向き合いたい!
 

これなんです。

そう気付いてからは、

ぼくの力量では

時間的・環境的にそれができない学校現場にやるせない気持ちを抱き続けることになったんです。

そして、教員を辞めることにしました。

これからは、

長らく現場で多くの子どもたちと接してきた経験を生かし、

一人一人の子どもたちとじっくり向き合いたい。

もし困っていたら支援したい。

そんな思いで、不登校支援を行いたいと思っています。

長文、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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