僕のイエナプラン実践紹介します。

人間関係

僕のベースはイエナプラン

GWもあっという間に後半に差し掛かりましたね。

いよいよ5月、クラスの荒れが現れ始める季節です。

ぼくは、この時期、実は楽しくもあり、常に頭がぐるぐると回っている季節でもあります。

どんな手を使っていくとこの子達に合うのかな?

どんな声掛けをすると、この子たちに響くのかな?

毎年同じようなリズムで生活しているのですが、子どもたちが毎年違うので、毎年手探り状態なんですよね。

でも、僕にはこれだけは毎年変わらない!という想いがありました。

それは、「子どもの可能性は無限大。だから、僕が絶対にその可能性を潰してはいけない。」

だから、僕は、イエナプランをヒントに学習を組み立てていきます。

2015年、8月、オランダで1週間現地校を訪問し、イエナプランを学んできました。

ぼくが実践してきたこと


子どもに必要な力を身につけるためのブロックアワー

日本でいう読み書き計算にあたる学習を、

イエナプランではブロックアワーという時間に行っています。

中でも特徴的なのが、

一人一人が1週間に行わなければいけないタスクの中から、

「どれを」「いつ」行うのか『自分で』計画を立てます。

自分の学びを、自分のペースに合わせることができるんです。

また、自分で計画を立てるので、タスクを終えた時には達成感もあります。

自分の学びを決めることで、子どもたちは責任を伴います。

結果として、自分の学びに責任をもつようにもなります。

現在日本の教育現場で盛んにいわれている「個別最適化」の学習が、オランダでは、もうすでに数十年前から行われていたんです。

実際に僕は、算数の授業で行っていました。

1週間のタスク表を作成し、子どもたちに、計画を立てさせます。

実際にその手間はかかるのですが、子どもたちはこの時間をとても楽しみにしていました。

(実際に行ったのは、僕が担任をした4年生・5年生・6年生です。)

そして、一斉授業に比べて学習進度がものすごく早まります。

一番心配していた学習の定着度ですが、隣のクラス(一斉指導)とテスト結果を比較しても何ら遜色ない結果でした。これには正直おどろおきました。

実際の授業では、授業開始時に10分程度のインストラクションを行い、残りの35分は自由学習タイムのイメージです。(正しくは、上越教育大学の西川純先生が提唱されている『学び合い』です。ぜひチェックしてみてください。)

このスタイルで授業を始めた頃は、保護者から「何だか変わった授業を始められたみたいですが、隣のクラスの先生はご存知なんですか?」という不安の声があり、正直難しいなあと思っていたのですうが、時間が経つにつれ、「うちの子がブロックアワーの時間が楽しみだし、わからないところを友達にすぐ聞くことができて嬉しいと言っています!」との嬉しい報告をたくさん受けるようになり、僕自身ほっとしました。

なので、これから取り組もうと思っている方は、初めは数奇な目でみられることがあると思いますので、覚悟してください笑。

でもそれ以上の感想や、手応えを感じるはずです!しばらくは我慢です!

参考までに実際に使用していた計画表です。


サークル対話をベースにしたクラス会議


円座になり、一人一人が意見を言っていくサークル対話をベースに、お悩み相談会を行うことも実践もしました。これはほぼクラス会議です。
簡単に説明すると、

一人の子がお題として出した課題に対し、クラス全員が解決策を考えて発表するということです。

全員が考えてくれた解決策から、お題を出した一人の子がやってみたいと思った案を選びます。

その子に会議の後に話を聞くと、

「みんなが真剣に解決策を考えてくれてすごく嬉しかった!」と言います。

お題を出す子がたくさんいて、順番がまわってくるまでかなりの時間がかかることもあります。

それくらい、子どもたちはこの時間が好きなようです。

なぜ、このようなことを行うかというと、

クラスの子どもたちの人間関係をよくする効果があるからです。

え!?それだけで!?

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

本当なんです。ぜひやってみて体感してください。

僕は、ブロックアワーもクラス会議も子どもたちがより良い関係になって欲しくて取り組んでいました。

ぜひ、「子どもたちがうまく関われていない」とか「クラスにいるのがしんどい」という先生はお試しください。

初めから上手くはいきませんが、経験を重ねると、その効果は間違いなく体感できます。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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