保護者との面談での質問で、以下のような内容が結構あります。
「文章問題が苦手みたいなんですがどうしたらいいですかね?」
「やっぱり読書させたほうがいいですよね?」
そんな時、僕はなんて答えていると思いますか?
今日は子ども読解力を高める方法についてまとめていきたいと思います。
必要なのは読書ではなく・・・
早速ですが、結論から言うと、
必要なのは読書ではなく
「保護者との会話」です。
だから僕は、「たくさんお子さんと会話をして下さい」と答えています。
多くの人が読書をすれば文章を読み突る事ができるようになると考えているかもしれませんが、
少しややこしいですが、
読書をたくさんしている子が読解力が高いとも言えるし、
読解力があるからたくさん読書をする
とも言えるのです。
要は、読書と読解力には相関関係はあっても、因果関係はないと言うことです。
会話と読解力の関係
では、保護者との会話でどうやって読解力につながるのかと言うことを説明します。
計算問題はやり方を理解すれば1日で解くことができるようになります。
例えば1+1=2。考え方を理解さえすればすぐに解く事ができます。
一方、読解力は1日で高まるものではありません。
例えば、
読書を今日たくさんしたから、
次の日文章を理解する力が高まっているかというと、
そんなことはありません。
必要なのは、時間と保護者との会話です。
時間というのは1日あたりの時間の量ではなく、
どの位継続できたかという期間のことを指します。
週に1回60分、子どもとじっくり話すのではなく、
週7回1日あたり8分の方が圧倒的に効果があります。
一気に100万円貯金するのではなく、
コツコツと貯金をして100万円にするイメージです。
どんな会話をするといいの?
では、どんな会話をすると良いのかということについて説明します。
大切なのは、
会話の内容ではなく、
会話の中で保護者からたくさん質問することです。
多くの人が経験があると思いますが、
友達に質問されることで、
自分の考えがはっきりしたり、
どう説明すると伝わるのかなと説明の順序を考えたりしますよね?
質問によって、
漠然としていた出来事や考えが明確になる瞬間です。
その過程として、
子どもに考えさせるんです。
脳に汗をかかせると言いますか。
毎日少しずつ脳に汗をかかせることで、
話の内容を考えるようになります。
すると、
文章を読んで理解するときも、
そういうことかと理解しやすくなるんです。
では具体的にどんな会話か見ていきましょう。
保:「今日は何が楽しかった?」
子:「体育。」
保:「というと?」
子:「ハードル走でうまく走れたから。」
保:「そうだったんだ。どんな風に走れたの?」
子:「ハードルの高さギリギリを走ったら、結構いいタイムが出たんだ。」
保:「へえ〜。みんなはどんな感じだったの?」
子:「結構ハードルに足が当たっていたり、あんまりいいタイム出てなかったよ。」
保:「そうなんだ。ハードルの高さギリギリで走っていいタイム出せたんなら、次も楽しみだね!」
子:「うん。」
質問をすることで話がより具体的になってきていますね。
こうやって具体的に話す事ができれば、
文章に表すときも役立ちます。
書く事ができれば、読むこともできます。
ただ毎日かかせることは子どもにとって負担になる子がいます。
ですので会話だけでもいいんです。
会話は簡単に、すぐに行う事ができるとっても有用なツールです。
早速今日から会話で子どもの読解力を高めていきましょう!!!!!!!!!!!!
ただ、脳の機能上、発達障害があると会話だけでは読解力を高めることは難しいです。
そんな時は、
病院等で発達検査を受けて、
どんな機能が他の機能と比べて弱いのか知り、
専門家にその後の手立てについて相談する必要があります。
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