友達との何気ない会話の中で、「うちの子、いろんなことに興味をもたないんだよね。」「何か初めても全く長続きしないんだよね。」と聞くことがありました。
教員時代も同じように感じたことがあったし、我が子にも感じることがありました。
今日は、子どもの興味・関心についてまとめてみました。
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
大人から与えられたことには興味を示さない
結論から言うと、
親が長続きさせようと思ってさせることは、
長続きしないことがほとんどです。
例えば、
親が決めた婚約相手を好きになれるか
と言うことと構造は似ています。
昔は親が決めたお見合い相手と結婚することがありましたが、
今ではほとんどありません。
今の時代、
そのようなことがあったら、
断る人がほとんどではないでしょうか。
そして、
そんな段取りをした自分の親のことをよく思わない方が多いのではないでしょうか?
つまり、
無理にこちらがさせようとすればするほど、
それは空回りし、
全く効果がない
と言うことです。
大人の自分自身が興味をもつとき・ワクワクするときってどんな時?
そんな時は、
大人の自分自身が興味をもつとき・ワクワクするときってどんな時か
を分析して見るといいと思います。
するとこんなことが考えられるのではないでしょうか?
まず、
「なぜだろうと疑問をもつとき」
です。
例えば、
クワガタを探したかったとしましょう。
色々調べてみると、
どうやらクヌギやコナラという木にいるらしいということが分かりました。
実際に近所の公園に探しに行ってみると、
クヌギやコナラの木はあるのですが、全くいません。
さてさて、なんでだろう?
あの情報は嘘だったのか?
どうしたらクワガタを捕まえることができるんだろう?
クワガタ見つからないから面白くない、やめようかな・・・
ういう時、切迫感のある「問い」になります。
次は、
「できなかったことが少しできるようになったとき(成功体験)」
です。
先程のクワガタ探しの話の続きです。
探しに来たはものの、
実際にはなかなか見つけることができません。
そこで、
公園をよく散歩しているおじさんに聞いてみる
ことにしました。
「おじさん、この公園でクワガタ見たことありますか?」
と聞いてみると、
「クワガタはこういう木にはいない。腐りかけている木にいることが多いよ。」(えっ、腐りかけている木!?)
おじさんは続けて、
「うーん、あの木にいるかもしれないから一緒に探しに行こう!」
と言い、
連れて行ってくれました。
すると、
そこでは、たくさんのクワガタを見つけることができました。
やりました、念願のクワガタ第一号をゲットです!!
すると、我が子は、
「よし、他の腐った木にもいるかもしれないから他にも探してみよう!」
と意気揚々と探し出しました。
つまり、
自分の知識では解決できないことがわかったときと、
なかなか解決できなかったことが一歩前進したとき
といえるのではないでしょうか。
親にできることは?
では、親ができることはなんでしょうか?
無理やり何かをさせることではないことはお分かりいただけたのではないでしょうか?
そうではなく、
子どもたちが日々抱く疑問に対し、
ヒントを与えたり、
一緒に探求したり、
それに関連する書籍を何気なく準備したりということ
です。
0→1になるような成功体験を積むために環境を整えてあげることです。
クワガタ探しの例に戻ります。
「困ったから、よくこの公園にいるあのおじさんに聞いてみたらわかるかもしれない!聞いてみようか?」
「おじさんは一緒に探しに行こうといい、実際に連れて行ってくれました。」
これが環境を整えてあげるということです。
つまり、成功体験を積むことができるようにお膳立てしてあげると言うことです。
これはあくまでも0→1になる時に必要なことですので、それ以外の時はお膳立ての必要はありません。放っておいても子どもはどんどん探求が深めていきます。
まとめ
子どもの興味が長続きしないときは、親が環境を整えてあげ、小さな成功体験を積むことが大切です。
初めは、誰もがうまくいきません。
大人もそうです。
最初だけ、
少し手伝ってあげると、
徐々に子どもだけの力でできるようになります。
自転車に乗る練習をしている時と同じです。
初めは補助をしているけど、
気づけば補助なしでグングン進んでいきます。
ぜひ、
まずは子どもが少しでも興味をもったことに対して、
お膳立てをしてあげてください。
それでも子どもの興味が続かないときもあります。
そんな時は、
次に興味をもったことに対して再びお膳立てをしてあげてください。
たくさんの経験の中から自分にフィットすることを見つけている最中だと思い、怒らず、叱らず、暖かい目でみてあげて欲しいなと思います。
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