「最近、子供が言うことを聞かなくなって・・・何がいけないのでしょう?」
「話しかけると逃げていくようになってしまって・・・」
こんな相談を最近よく受けます。
そんなときに、どうお答えしたのかまとめてみました。
大切なことは、「スルーする力」
このような場合によくよく話を聞いてみると、
子供に
あれしなさい!
これもしなさい!
と細かく指示を出している保護者が多いです。
小さいときから育ててきていますから、
そうなるのは致し方ありません。
しかし、子供も成長します。
一人でできることも増えます。
また、思春期に差し掛かり、
心の状態が不安定な時期です。
高学年、
もしくは思春期に差し掛かっているお子さんは、
親にガミガミ言われるのをとても嫌います。
そんなときに大切なのが、
『スルーする力』です。
スルーする力とは、
見てみぬふりをするをする力です。
これが難しいんです!
見てみぬふりをすると言うことは、
これまでは全力で叱っていたことも、
この目で問題行動をみているのに何も子供に言わないんです。
つまり
大人の気持ちの中にそっとしまうんです。
ストレス以外の何者でもありません。
でも、
子どもがやってしまった問題行動をわざと知らないふりをすることで、
子どもを注意する頻度が減ります。
すると、
子どもとの会話でお互い嫌な会話が減ります。
これまで互いに口数が少なくなってきていたお子さんとの関係が好転していきます。
スルーすることで、
互いの関係が良くなることは分かっていただけたと思います。
では、
逆にどんなときになら叱っていいの?
ということが気になりますよね。
叱る基準を決める
親の教育方針によって様々だと思います。
「挨拶は必ずさせる」
と言うことを大切にこれまで子育てしてきた方は、
挨拶しないで無視した時は全力で叱るかもしれません。
「人を傷つけてはいけない」
と言う方針で子育てしてきた方は、
暴力で相手を傷つけたり、
言葉で相手を傷つけたときには全力で叱ることになるかもしれません。
または、
これから子供がいけないことをしてしまったら
すぐに謝れる子になってほしいと願っているなら、
すぐに謝れなかったときに全力で叱ることになるかもしれません。
さて、
あなたはどんなことを大切にして子育てしてきましたか?
どんなお子さんに育ってほしいですか?
こう考えてみると、
どんなときに全力で叱るかが見えてくるのではないでしょうか?
ちなみに、
私は誰かをいじめた時と、
馬鹿にしてくすくす笑っているときには全力で叱ります。
それ以外の時は基本的にスルー
叱る基準が決まったら、
よほどのことがない限り、
それ以外のことでは全力で叱りません。
もしくは、
笑いながら今のは良くないよね〜と言うことを軽く伝える程度にします。
慣れてきたら叱るエネルギーを使わなくて済むので、
すごく楽になります。
初めに書きましたが、
慣れるまではすごく辛いです。
叱りたい気持ちを我慢しなければなりませんから。
ゴミをゴミ箱に捨てずにその場に置きっぱなしでも、
脱いだ服を洗濯カゴに入れずにその場に放置していても・・・
見てみぬふりです。
それスルーして大丈夫!?
ええっ!?
それスルーして大丈夫!?
となりますよね。
大丈夫です!
思春期になる時期には、
ことの善悪の判断は大体のことができるようになっています。
いけないと分かっていても、
そうしてしまう理由が子供なりにあるかもしれません。
テストで思うような結果が得られずイライラしているかもしれません。
友達と喧嘩をしてぼーっとしていて片付けるのを忘れていたかもしれません。
そんときは、そっと親が片付けてあげればいいいんです。
子どもは子供なりに閉鎖的な子供世界を生きていて、
大人より逃げ場のない環境で日々生きていますから。
最後に
考えてみてください。
ずっと怒っている人が怒っていても、
また怒っているわ。
となりますよね。
怒られることにも慣れてきます。
でも、
普段怒らない人が、
突然怒り出したら驚きますよね。
どっちが効果的かというと、
後者の方ですよね。
要は、
叱らないといけないときに効果的に子供に届くように、
叱るエネルギーを溜めておくんです。
スルーする力を身につけて、
叱る基準を明確にして、あとは穏やかに過ごすように意識します。
これができるようになったら、
子どもとの関係も今よりもっと良くなることをお約束します!
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