言うことを聞かない子どもへの対処法〜コツや具体的な方法〜

人間関係

「言うことを聞きなさい!」

「言うことを聞かないとおやつあげないよ!」

子育て中に、必ず一度は使ったことがあるフレーズではないでしょうか?

でも、
これって、



命令に従いなさい。従わないならどうなるかわかってんの!?



という脅しと紙一重です。

では、
そういうフレーズをできるだけ使わないで
子どもにこちらの思いを伝えるにはどうしたら良いのでしょう?

少し長いですが、
最後までご覧いただき、
子育てのヒントにしていただければと思います。

子どもが言うことを聞いてくれるために大切なこと


早速結論からですが、


「日頃の関係」。


これにつきます。


この人の言うことなら聞けるけど、
この人の言うことは聞きたくない。



例えば、あなたが野球をやっているとします。

なかなかうまくヒットが打てない時に、
ある人たちがアドバイスしてくれます。




1 大谷翔平 
2 近所の野球好きのおっちゃん





あなたはどちらのアドバイスを聞きたいですか?

もちろん「大谷翔平」ですよね。

だって、スーパースターですもん。


つまり、
この人の言うことなら聞ける!
と言う人になればいいんです。

そのためには
あなたと子どもがそういう関係になる必要があるのです。


では
あなたがスーパースターになる必要があるのか
というとそうではありません。


この人の言うことなら聞けるという関係になる
ちょっとしたコツを身に付ければいいんです。


少し話は脱線しますが、
学生時代、
この先生の言うことは絶対に聞きたくないけど、

あの先生のことは自然と聞き入れることができると言う先生いましたよね?
その違いを思い出してみるのもいいかもしれません。

この人の言うことなら聞けるという関係になる「3つのコツ」

コツ① あなたの思いを伝える

まずは、
生まれてきてくれてありがとうと存在そのものを認めることです。(存在承認)


大きくなってくると、
反抗もしだします。

そうなってくると大抵の人は、
生意気に!と感じると思います。



でも、


その生意気に感じるお子さんも、
生まれてくるときは、



すごく愛おしく、早く会いたい!!



と言う気持ちでいっぱいでしたよね。


言うこと聞かなくても、可愛くて仕方がありませんでしたよね。





「生意気になった」ことを別の見方をすると、
言い返すことができるほど脳が発達してきている証拠でもあります。
健全な発達です!



目の前の子が、生まれてくるときの気持ちに思いを馳せながら、



もう一度、我が子のいいところを探してみましょう。



えっ!?
そんなこと無理!!
と感じるのも無理はありません。




人間の脳には、
エラーを判定するための脳機能は存在するものの、
わざわざできたところを無意識的に探ろうとする脳機能は備わっていません。


だからこそ意識的に探っていかないと、
できた部分の情報処理はできないんです。






そのせいか、
人のできないところばかりを探れる人はいますが、





人のいいところばかりを見出せる人はなかなかいません。




人は基本的に粗探しのほうが得意なんです。






逆に、
できた部分にも注意が向けられるのは、
それだけ高等な脳の使い方をしていると言えるんです。


「できない部分を見る」のは無意識でもできます。幼い子でもできるんです。
だから、意識的にできた部分を見ることが重要なんです。



そして、その部分をぜひ恥ずかしがらずに子どもに伝えましょう。




ちなみに僕は、

我が子に、「父ちゃんの宝物だよ」(存在承認)

とふとした時にささやいています。


子どもの反応がない時もありますが、一方的に伝え続けています。






また、
毎日の慌ただしい日常で流れてしまいそうな子どものいいところを忘れないように、
日記アプリに少しずつ記録を残すようにしています。

今後、
我が子の子育てに困った時に振り返って、
我が子のいいところを日記で振り返ることができるように。

コツ② スキンシップを多く

抱きしめる


大人でも抱きしめられるとホッとするときあります。
特に理由なく、
たくさんたくさんギュッーーーてしてみましょう。




実は、
抱きしめる側にもメリットがあるんです。



ストレスが軽減するという研究結果もあるようです。
お互いWINーWINの関係ですね。

相手の体の一部に手をおきながら話す

こう書くとセクハラ!?みたいになりますが、

子どもの背中に手を当てて話をしたり、聞いたりします。



一例ですが、

非言語での愛情表現の一つです。





初めは短時間からスタートでいいと思います。

子どもが慣れてきたら次第に長くしていくことも検討してください。

コツ③ 話を聞く

笑顔で


これは対話の基本です。

笑顔で話を聞いてくれると安心します。

ホッとします。話したくなります。

本当に聞きたいと言う気持ちで

笑顔で話を聞いてくれるんだけど、

本当に話の内容に興味を持ってくれているか疑問をもつことがありませんか?


これも

ちょっとした仕草や、表情、目線などの非言語情報から読み取っているんです。




子どもにそう思わせないように、

子どもが話している時間は相手の話に100%集中してみましょう。




もちろんいつもいつもは難しいです。

特に「ねえねえ」と子どもが話しかけてきた時はあなたに何か伝えたい時です。

この時は大切な時間です。

「でも」「けど」は使わない

子どもの話を聞いたら怒れてくる時もあります。



そんな時でも、
一息深呼吸をして
「でも」「けど」を使わないで子どもに思いを伝えていきましょう。




これはとても重要です。





「でも」「けど」などの言葉には、相手の考えを否定する意味が含まれます。





考えを否定してくる人とはあまり話したくありませんよね。





でも、






常に肯定することが正しいことではありません




もちろん、

子どもの考えが間違っている時は間違っていると言うことを伝えなければなりません。


あなたの考えを伝えるときは、



「私はこう思うよ。」と

「私」を主語にして伝えます

すると結構素直に話を聞くことができます。
 


悪い例:子ども「悪口言ってきたから、殴っちゃった。」

  親「でも、腹が立ったからといって、人を殴って傷つけてはいけないと思うよ。」


良い例:子ども「悪口言ってきたから、殴っちゃった。」 

 親「私は、腹が立ったからといって、人を殴って傷つけてはいけないと思うよ。」




微妙なニュアンスの違いですが、自分が子どもの立場だと、どちらが言われた時にすっと腹に落ちるかです。




または、

文頭につけるはずの「でも」「けど」を抜いて伝えることができます。
先程の場面でもう一度考えます。



子ども「悪口言ってきたから、殴っちゃった。」

親「腹が立ったからといって、人を殴って傷つけてはいけないと思うよ。」


「でも」や「けど」があるより、ストレスなく聞くことができるかもしれません。

そもそも子どもに言うことを聞かせるって・・・?


ここで一度、

「言うことを聞かせる」ということについて考えてみませんか。





僕は、そもそも言うことを聞かせると言う考え方に、

危険性もあるように感じています。






僕たちは自分の気分で子どもたちを動かそうとします。





例えば、

こちらの時間がない時にイライラして、全く急ごうとしない子どもを怒ります。




よくある状況ですが、

会社の上司と自分と言う立場に置き換えて考えてみます。


急いで顧客と打ち合わせに行かなければならない上司に、

それを知らずに僕が人生相談をすると、



「こっちは急いでんの!後にしてくれる!?」



と怒られたとします。




上司が急いでいることを知らなかった僕は、

「そんなん知らんかったし。なんで怒られないとダメなの!?」



と逆ギレするでしょう。




何が言いたいかというと、
こちらの状況を説明せずに、または無理なお願いをしておきながら、

理不尽なことを子どもに要求しているかもしれないと言うことです。




こういう時は子どもの心が離れていく瞬間です。



「こちらの都合だけで子どもを動かそうとしていないか」ということを一度振り返ってみるのもいいかもしれません。

どうしても言うことを聞かせなければならない時

でも、
子どもにどうしても言うことを聞かせないといけない時があります。




それは、

命の危険があるとき



です。




津波・地震などの自然災害時や、道路へ飛び出しの危険がある時など、

必ず子どもを守らなければいけない時です。





そんなときにこちらの言うことを指示として聞いてもらえるように、




互いに冷静な時に、

こう言う時は必ず言うことを守ってよ。





ということを伝えておくことです。



ポイントは「冷静な時に」です。

ようは、何気ない日常でです。

それでも子どもが言うことを聞いてくれない場合は

また、子どもが言うことを聞かない時には、

子どもなりの思いがあるかもしれません。



子どもが問題行動を起こす時には

目的」

があります。


それは、


もっと注目してほしい
損得を考え、その行動をしてまでも達成したいことがある

などが考えられます。



なぜ、

この子はこういうことをするのだろうと子どもの立場になって考えてみます。

その答え合わせを子どもに確認してみます。





「どうしてああいうことをしたの?」


その際、



「叱ってやる」と言う気持ちではなく、純粋に「あなたの考えを知りたい」



と言うスタンスで問いかけることです。



前述しましたが、

怒りを口に出さなくても、

人間は非言語情報から多くのことを感じ取っていると言われます。




あなたの考えを知りたいだけ!と言うことを心に強くもち子どもに問いかけてみましょう。


初めは、

「別に。やりたかっただけ。」と言うと思います。

それはそれで「そうなんだ〜。」と聞き流してもいいです。




これを繰り返しているうちに、



この人は本当に話を聞いてくれると言う「安心感」と、

本当のことを言っても否定されないと言う「安心感」





で本音を話してくれるようになります。



つまり、あなたとの信頼関係が構築されます。

まとめ


子どもとの信頼関係を築くことは、

子どもの思いに寄り添うことでもあります。


頭ごなしに叱るのではなく、なぜそうしたかったんだろう?

どんな目的があったんだろう?




と考えてみることを最優先にしてみませんか?



そうすることで、

子どもの言動の意味がなんとなくわかる気がするという気持ちになるかもしれません。




子どもは、

自分の気持ちをわかってくれる人が大好きです。

これは子供だけではないかもしれません。

大人もそうですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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