前回は「教師が定時退勤する方法①」をまとめましたが、「参考になった」「明日から意識したい」とのコメントをいただき嬉しい限りです。
今回は続きです。第二弾、教師が定時退勤する方法②になります。
目次
やらないことを決める
「やらないことを決める」ことがとても大切です。
現在「働き方改革」をしなければならないと叫ばれていますが、
学校での仕事量は以前とほぼ変化がありません。
唯一大きく時間が削減されたことといえば、
通知表を前期・後期の2回渡しになり、
所見等の文章表記を毎学期書いていたのですが、
学期に1つずつのように減ったことです。
しかし、
これは校長判断になりますので、
各学校で若干の違いがあります。
今でも、
毎学期、
所見、総合的学習の時間の所見、道徳科の学習所見等を書くなど
以前と全く変わらない学校もあると聞いています。
なのに、
残業時間が月45時間以下にしましょうと。
いやいや無理でしょ。
ですから、
学校として学校運営上で仕事を減らすということは期待しないほうが良いでしょう。
逆に、
タブレットの使い方学習会や、
プログラミング教育をやれだの、
新しい試みがどんどん増えていっているのも現実です。
ですから、
個人で工夫していくしかありません。
そこで大切になるのが、
「やらないことを決める」
ということです。
私がやらないと決めたことはこれです!!
①宿題の丸付けは教師がしない
②回収したノートや図工の作品などへ教師のコメント(朱書き)は書かない
①宿題の丸付けを教師がしない
これは結構の時短ができます。
ポイントとしては、
「丸付けまでを宿題」とします。
多くの教師が、
漢字ドリルや計算ドリルを宿題に出していると思います。
この丸付けが結構時間がかかっていました。
計算ドリルは、
次の日学校で時間をとってみんなで答え合わせということもしたこともあるんですが、
そのために授業時間や朝の始業前の時間を使わなくてはならず、
授業時間はじっくりその日の学習に使いたいと思っていたので、
やめました。
漢字ドリルは間違えて漢字を覚えては困ると思って、時間を書けて丸付けしていたのですが、時間がかかるかかる。
そのせいで、休み時間にも子どもとのトークタイムもなくなり、一番大切にしないといけない子どもの心の変化をキャッチする時間がなくなっていました。
なので、漢字の丸付けも宿題にしました。翌日そのノートを提出させて、間違って丸付けしていないかチェックします。
すると、高学年でも間違ったまま丸になっていることがあるんです。
そういうときは、「間違って丸付けしていた間違い直しを一つに付き10回ね!」と言っておくと、結構丸付けの精度が上がってきました笑。
丸付けまでを宿題にしておくと、翌日、丸は書かなくてよく、
間違っているところにバツを書くだけなので、丸を書く時間分短縮されます。
低学年はできなければ親にやってもらうことも一つの手です。
いやいや、
保護者の負担が増えてクレームが来るという不安がある方は、
学級だよりや学級懇談会等で、
どんな意図があり丸付けまでを宿題にするのか
ということを先に伝えておくと良いでしょう。
私は、
「脳の仕組み上、
正誤は学習直後にやるのが一番効率的で大切です。
翌日学校でやることも考えましたが、
学習してから時間が経過しすぎているため、
間違いの理由を覚えていなかったり思い出せなかったりすることがあるのであまり意味がないのです。
ですので、
ご家庭で学習した直後、
できるだけ早く採点ができるようにしてもらえるとありがたいです。」
と伝えていました。
つまり、これこそが、子どもも教師もWIN-WINの関係になる仕組みなのです。
宿題で、
子どもの学力向上につながるというエビデンスは知らない(ご存じの方がいらっしゃったら教えて下さい)ので、
子どもにとっても、
教師にとっても得のないドリル学習の宿題は廃止にしてしまえば良い話ですが・・・
②回収したノートや図工の作品などへの教師のコメントは書かない
回収したノートや図工の作品などへの教師のコメントは書かないことは、結構な時間削減法です。
いやいや、
それでは保護者にどう思われるか不安です!
という声が聞こえてきそうです笑
その代わり、
子ども同士でコメントを書き合うことができるシステム
を作ります。
子ども同士でコメントを書き合うことができるシステム
システムの説明をしますね。
①まずは付箋を用意します。
完成物によって付箋の大きさを調整しなければいけません。
私がよく使用していたのが縦5CM☓横7.5CMのものです。
新品の付箋を各生活班に一つずつ配ります。
②作品やノートを自分の机上に出させる。
鉛筆と消しゴムを持って、
席をたち、
自由に移動して級友の作品を鑑賞してコメントを書かせます。
③教師は作品に丸をつけ、コメントを書くのではなく、直接一人ひとりにコメントを伝える。
以上です。
全く教師が書かないことに抵抗がある人は、
子供同士でコメントを書きあう時間に、
教師もそれぞれの作品を同じように鑑賞し、
付箋にコメントを書いていってください。
時間内に終わらなければその他の時間を使うことになりますが、
それでも十分に時短効果はあります。
以上2つのことをやらないと決めましたが、
なんでもかんでもやめてしまえばよいかというとそうではありません。
注意点
クラスの子どもたちとの時間
子どもとの会話の時間や、
保護者連絡をなくしてしまってはいけません。
子どもとの会話の時間は、
子どもとの関係づくり、
そして、
学級経営上必須です。
これは
絶対になくしたり、
時間を短くしてはいけません。
やらないと決めたことでできた時間を、
子どもたちとのコミュニケーションの時間に使います。
じっくり話を聞くために、
できるだけ休み時間は教室ですごすといいかもしれませんね。
学級経営がなかなかうまくいかなくて困っている方は、こちらをご覧ください↓
保護者連絡
保護者連絡も、
保護者と良い関係を築くためには必須です。
でも、
電話連絡の回数を減らして、
連絡帳に書いて伝える回数を増やすのはありです。
電話連絡は基本的には勤務時間内に携帯電話に1回行います。
相手が仕事で出ないと分かっていてもかけます。
着歴が残ればいいんです。
相手が気づいて、都合のいいときにコールバックがあるから大丈夫です。
緊急連絡でない限り、
定時に退勤しても大丈夫です。
また明日、
連絡すればいいだけです。
但し、
教師のミスやこちらに責任があるトラブル等は、
勤務時間関係なくその日のうちに連絡を取らなければいけません。
電話というのは、
相手の時間をあなたにだけ使わせるものです。
相手の時間を奪っているのと同義です。
なので、
緊急時以外は電話連絡は避けるべきだと思います。
そう考えると、
相手の時間を奪わず、
自分の時間も拘束されない連絡帳連絡・学校メールは、保護者との連絡を取る上で非常に有効なツールになってくると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回はこの続きを書きます。
定時退勤したい教員の方はぜひご覧ください。
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