僕は、15年間小学校教師として子どもたちに毎日関わってきました。
その中で、
日々の授業準備や、
宿題の丸つけ、
保護者対応、
あまり他職種の人が知らない事務作業に時間を奪われ、
本来大切にすべき子どもたちと関わる時間が本当に確保しづらく、
「もっとゆっくり話したいな・・・」
「もっと時間があればあの子の悩みにもっと寄り添っっていけるのに・・・」
とつねづね感じていました。
子どもたちの力になるにはどうしたら良いか考えた時に、
人が悩む時ってどんな時で、
どんな支援があるのだろうか学びたいと考え、
国家資格である「公認心理師」を目指そうと思いました。
そう決意したのは、退職の一年半前。
僕は、
もともと人より物覚えが悪いことは自覚していたので、
その分人より時間をかけて勉強していこうと考えました。
(一回の学習時間を多くするという意味ではなく、短時間学習を長期間続けるという意味です。)
そして、
2021年9月19日(日)の第4回公認心理師試験を初めて受験し、
奇跡的に合格することができました。
そんな僕が、
予備校の講座を受けることなく
独学で試験を一発で合格することができた勉強法やコツなどを、全て紹介したいと思います。
これから受験を考えている方の参考になれば幸いです。
学習法
<過去問>
過去問対策は必須です。
試験の傾向と対策を行う上では、
まずここから取り組む必要があります。
①赤本「公認心理師国試対策2021」
受験を考えた直後に購入したのがこれ。
間違えた問題の解説を、マインドマップにまとめてトイレに貼る。
トイレは必ず毎日行くところだから。
マインドマップにまとめることでポイントを絞ることができた。
マインドマップではなく、
ノートにまとめたものでも大丈夫です。
要は、毎日心理学について必ず目にすることが大切だということです。
現在は2022版ですね。こちらは何度も取り組みました。
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②MOSSアカデミー
無料サイトで分野別の過去問を解くことができる。
ランダムに出題されるから良い。
赤本だと問題の順番を入れ替えることは難しい。
本を開かなくても
スマホがあればできるので、
気軽に簡単に行うことができるところが良い。
③『公認心理師・臨床心理士の勉強会』サイト
過去問の解説がとても詳しい。
過去問の解説本を購入しなくて済む。
初めは内容を理解できず難しく感じるが、徐々に慣れてくる。
何より、
試験対策だけではなく、
現場に出た時に役立つ情報を発信するというサイト運営者の意図もあるから有益な情報。
<模試>
過去問と同じくらい大切なのが模試です。
過去問を何度も解いていくと、
答え自体を覚えてしまいます。(○ページのあの問題はこれだな!というように・・・)
これ自体は悪いことではないのですが、
その答えになる根拠を思い出しづらくなります。
そこで重要なのが模試です。
各予備校が、
作成した模試を受けることで、
過去問慣れからの脱却をはかります。
また、
インンプットが多くなる資格試験対策なのですが、
その際重要なのはインプットと同様に「アウトプット」です。
アウトプットすることで、
インプットしたはずの内容が定着していないことに気付いたり、
新たな知識を獲得し、
エピソード記憶として定着させることもできます。
さらに、
各予備校が受講生を集めるために、
本番を予想して模試を作成しています。
本番で的中率が高いと受講生集めの大きな武器となるので、
力を注いで作成しています。
つまり、
予備校にとっても模試は非常に重要な集客ツール
です。
これを受けない手はありません。
価格は予備校によって違いますが、
一回大体1万円程度です。
できるだけたくさん受け、本番に備えました。
①LEC
他社と比較しても1位・2位で難しい。
解説がものすごく詳しい。
中には納得できない解説もある。
知らない初めてみる内容のオンパレードだから、早いうちにやっておくと良い。
模試受講特典として、試験直前の9月に無料で申し込めた「基礎用語チェック講座」がとても役立つ。(例年あるとの情報あり。)
難しくそこまでの知識はいるのかという内容だが、
直前に時間をかけて確認した。
なんと本試験でも数問そこから出題された。
②辰巳法律研究所
難しい。
心が折れる。
逆に知らないことがし知れるいいチャンスと捉えるよう、リフレーミングする。
LEC同様、早いうちにやっておくと良い。
③河合塾×プロロゴス
本試験に近い難易度。
ブループリントに沿っている。
出題根拠がはっきりしていて頼りになる。
④ファイブアカデミー
受けてきた模試の中では一番易しい。
本試験直前にやるといいかも。
自信をつけたいから。
<使用した参考書>
次は、僕が使用した参考書。あまり多くのものに手を出すと、覚え切れないかもと思い、かなり迷ったが、以下のものを使用した。
①「DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き」
診断基準が書かれている専門書。
精神疾患の分類が本試験でも問われることがあるので、
これを持っていると確認しやすく覚えやすい。
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②公認心理師のための「心理査定」
心理査定の解説書。
分かりやすい。
購入特典として動画が視聴できる。
活字で読むより、
筆者から直接話を聞いた方が理解も深まる。
Gルートで受験した僕が一番困ったのは心理検査を覚えること。
その力強い味方になってくれた。
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③公認心理師現任者講習会テキスト
現任者講習で必要なテキスト。
これが結構参考になる。
大切なことはここにだいたい書いてある。
ただ概要だけだから深掘りする必要がある分野が結構ある。
その辺は模試で分からなかったり、ブループリントに書いてある内容を調べようとしたりするならこれ。
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④「季刊 公認心理師」
これは本当におすすめ。
公認心理師に特化した季刊誌。
対象が高校生年代からがターゲットなようで、
内容の一部は必要ないかも知らないが、
それでも他の部分で十分価値ある雑誌。
合格した今後も購入を続けようと思う。
特に、試験対策のところがとても参考になる。
分かりやすくスッキリまとめてある。
覚えやすい。
番外編〜僕には合わなかった参考書〜
①「試験 事例問題の解き方本」
事例が得意だったこともあり、
参考になる解説があまりなかった。
事例問題が苦手という人には事例問題に特化した内容なのでおすすめ。
過去問の事例問題を抽出して解説してある。
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②「公認心理師試験対策総ざらい 実力をはかる5肢選択問題360」
難易度高くて、解き進めると、自信を失う。
試験直前に発売され購入したが、僕のレベルでは太刀打ちできない問題がたくさんあった。
それでも合格できたから、直前にはやる必要がない気がした。
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コツ
①単語帳を使って知識を定着させる
模試をやって、その解説を読みながら知識を増やしていく。
その際、単語帳に自分で問題を考えて裏に答えを書いていく。
ただノートにまとめて終わりではなく、問題形式にすることがポイント。
これは、テスト効果を狙っている。
見るたびに、自分の記憶から答えを検索する。
つまりアウトプットの回数を増やすということ。
長期記憶に定着させる。
ポイントとしては、
とにかく知識として増やすために細かいことでも書いていく。
過去に書いたことでも、
違う模試でまた間違えたらもう一度問題と答えを書いていく(再度単語ページを作る)
僕は最終的に単語帳が10冊できた。
※僕が使った単語帳は、100均に売れている、大きめのもの。(2個入りで百円のもの)
②寝る直前に単語帳で高速復習する
作成した単語帳を、毎日寝る前に、ザザーっとめくって確認していく。
そして睡眠(レム睡眠)を使って記憶に定着させる。
眠っている間に、脳が記憶を整理する機能を使う。
だから、決して夜更かしはしない。
②勉強時は好きなBGMをユーチューブで流す
自分の好きな音楽を聞くことでドーパミンが出てやる気が出る。そして記憶に定着しやすい。
③勉強後はランニングをする
運動をすることで勉強で疲れた脳をリフレッシュすること、また、勉強したことを記憶に定着させるため。
④河合塾・宮川純先生のYouTubeを視聴する
河合塾・宮川純先生はYouTube発信をされている。
動画を見て、
テキストの文字だけでの学習から、
映像を見て、
声を聞いて学習することで、
既知・未知関係なく、内容をエピソード記憶として覚えることを期待する。
中でも、心理査定、向精神薬の動画はおすすめ。(僕がよく分からなかったところのテーマだったから)
⑤楽しむ
学習を進める際に、僕は知らないことを知ることがとても楽しかった。
これまで仕事をしながら感じていたことが、心理学の研究で明らかにされていることが結構あった。
自分の知識がふえる喜びがある。
ドーパミンがだくだく出ている感じ。
こうなると、学習効果がかなり上がる。
やらされる学習から、進んでやる学習へ変化すると、記憶力もうんと上がる。
⑥試験当日は、午後眠くならないように昼食を食べすぎない
試験当日は、午後眠くならないように昼食を食べすぎず、軽食とチョコやラムネを食べて脳に糖を送る。
眠くなる午後への備え。
<難しいなと思ったこと>
①心理学の教科書があると難しい言葉の検索ができる
試験に向けてかなり勉強したが、
知らないことがまだあるのではないかという不安があった。
心理学の専門書があるとそういう時に検索できて良い。
試験では知識が一番大切。
ただ、おすすめの教科書的なものはなかったように感じた。
何かあればぜひコメントで教えてもらいたい。
②学習時間を確保する必要がある
心理学初学者の僕にとって、
知らない内容のオンパレード。
僕は、
受験を決意した日から2021年4月までは1日20分(約一年半)、
5月から7月まで平均で1日2〜3時間をした。
7月〜9月は4〜5時間。多い時は6〜7時間。
Gルートは2022年第5回試験が最終チャレンジなので、そうは言ってられない。
③本試験でもわからない言葉が頻発
そういうのは事例でなければ捨てるのも手。
焦らないことが大切。
以上、僕が今回の挑戦で感じたこと・考えたことの全てです。
直前まで、
ずっとボーダーラインの点数しか出ず、
さらに試験直後の自己採点で得意の事例問題を落としまくったことにより自己採点をやめてしまった(あきらめてしまった・・・)のです。
自信なんて一ミリも無く、不安の塊でした。
そんな僕のまとめなので、どなたかの参考になれば幸いです。
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