※本記事にはプロモーションを含みます。
子供の宿題を見るのが苦痛。そう感じている方から、こんな声をよく聞きます。
「子どもの宿題に付き合うと、いつもけんかになるんです」
「お互いイライラしてきて、宿題を見る時間が苦痛です」
宿題をやらせずに学校へ行かせたら、担任に「家で見てもらえていないな」と思われる。そう考えて、しかたなく毎日つき合っている方は多いのではないでしょうか。
結論から書きます。勉強が得意ではなく、やらせるのにとても手がかかる子なら、親は宿題を見ないほうがいいです。一緒にやらないほうが、親子の関係を壊さずにすみます。
私は小学校の教員として、宿題を出す側にいました。その立場から、見るのをやめていい理由と、かわりに任せられる場所5つを書きます。
子供の宿題を見るのが苦痛なら見なくていい
手がかかる子ほど親が見ると逆効果
かけた時間と労力に見合う成果が、出にくいからです。
低学年のうちは、言われれば従う子も多いでしょう。ただ、毎日そうはいきません。
「宿題やりなさい」
「はい、お母様。宿題頑張ります」
実際はこうです。
「宿題やりなさい」
「おやつ食べたらね!」
おやつが終わっても始まりません。
「宿題やらずに何してるの!?」
「あと10分したらやるから!」
やっと始めても、今度は小言が増えていきます。
「この字、もっと綺麗に書けないの?」
「姿勢が悪い!背筋を伸ばして!」
では、できているところを声に出して伝えた回数はどうでしょうか。「この字、綺麗に書けたね」「その姿勢、すてきじゃん」。ほとんど言えていない方が多いはずです。
できている部分は「当たり前」。できていない部分は直させたい。だから小言だけが増えます。
子どもの立場で考えてみてください。どちらの声かけなら「よし、宿題がんばるぞ」と思えるでしょうか。
答えは後者です。でも、そうできていないのが現実だと思います。
相手が会社の後輩や、近所の子ならどうでしょう。多くの方が「小言ばかりではだめだ。いいところも認めないと」と考えるはずです。
我が子より、他人のほうがいいところに目が向きます。つまり親が宿題を見ると、粗探しのほうが先に立ちます。手がかかる子ほど、この構図が強く出ます。
親が見ても大丈夫な子もいる
どの子も親が見ないほうがいい、とは思いません。
声をかければ自分で机に向かう子。分からないところだけ聞いてくる子。この2つに当てはまるなら、そばにいるだけで十分です。丸つけを手伝うくらいで回ります。
親が見るのをやめたほうがいいのは、こんな子です。目安として挙げます。
- 「やりなさい」を毎日くり返し言っている
- 始めるまでに時間がかかり、その間ずっと催促している
- 終わるころには、親か子のどちらかが泣くか怒っている
2つ当てはまるなら、親が見る形はもう限界だと思います。
やらせずに行かせたら先生はどう思うか
一番気になるのは、ここではないでしょうか。結論は、思っているほど見られていません。
担任は、全員が全部そろっている前提では動いていません。宿題が出ていない子がいるのは、どのクラスでも起きることです。私も出す側として、そう見ていました。
ただし、学校による差も担任による差も大きいです。宿題の扱いが厳しい学校はあります。だから黙って出さないのではなく、一言だけ伝えておくと話が早くなります。
連絡帳にこう書けば足ります。
「家庭で宿題を見ると親子ともに負担が大きいので、量を調整していただけると助かります」
「できません」ではなく「ここまでならできます」の形にする。こう書かれると、担任は動きやすくなります。
親が見るのをやめると変わること
粗探しより先にいいところが見える
見る役を外すと、小言を言う場面そのものが無くなります。
残るのは、終わったノートを見て「やったんだね」と声をかける場面だけです。この一言は、ずっと横についていたときには出てきません。
宿題の時間が戦場でなくなる
親子の関係が険悪になる一番の原因は、毎日くり返される宿題の攻防です。手がかかる子ほど、この時間は長くなります。
宿題を家の外に出すと、攻防ごと家から消えます。空いた時間を、子どもを叱る以外のことに使えます。
宿題を任せられる場所5つ
「宿題しなさいと言わないとやらないのに、やらせないまま行かせていいのか」。そう思う方もいるはずです。
やらせないのではありません。やらせる役を、家の外に出します。以下の5つを検討してみてください。
①放課後に預かってくれる場所
学童、トワイライトスクール、子どもの家などです。
同じ学校の同級生がたくさんいます。多くの施設が「まず宿題、終わった子から遊べる」の順で動いています。周りが全員やっている中で、一人だけやらずにいるのは難しいものです。
子どもを変えようとせず、周りの子の力を借ります。「宿題をやらないといけない雰囲気」にのまれるようにしてあげてください。
②家庭教師をつける
他人の個別指導に頼むのも有効です。
家族でない相手に教わると、言いたいこともセーブされます。結果として、お互いが気持ちよく過ごせる時間になりやすいです。
向かないのは、知らない大人が家に上がるのを強く嫌がる子です。その場合は、オンラインから試すほうが無理がありません。
逆に、分からないところを人に聞けるタイプの子や、親子だとどうしても甘えが出てしまう子には合います。
③特性に合わせて教えるオンライン家庭教師
分からないから、宿題に手をつけない。そういう子には、教え方そのものを変える先があります。
私が見てきた中で、親子がいちばんぶつかるのは次の場面です。親は早く終わらせたい。子どもは分からないから、できるだけ後に回したい。この構図が毎日くり返されます。
もうひとつあります。昨日いっしょにやって「分かった」と言ったところが、今日の宿題でまた間違っている。つい「昨日言ったでしょ」と出てしまう場面です。聞いたことを頭に置いておく力(ワーキングメモリー)が弱い子に多い、と私は感じています。
そうした子は、「教える人」より「教え方」を変えたほうが進みます。たとえば「ソウガク」は、発達障害やグレーゾーンの子を専門にしたオンライン家庭教師です。診断がなくても使えます。先生は発達支援の研修を受けた社会人で、授業の前に見通しを立て、小さな「できた」を積む教え方を案内しています。
正直に言っておきたいこと:ソウガクは民間のサービスで、有料です。教え方が合うかは子どもによって違い、成績が上がると約束できるものではありません。料金と授業の形は、公式の資料で確かめてください。
逆に、合うのは「分かった」が翌日に残りにくい子と、その子に毎日イライラしてしまう親御さんです。毎日の最大の悩みだった宿題を親がやらなくてよくなると、子どもとの関係は良くなります。第三者に任せると、家での関わり方まで教えてもらえるかもしれません。まずは無料の体験授業で、先生との相性を見てください。
④学習塾に通わせる
家庭教師は金額的に難しい。その場合は学習塾があります。
どちらにしても、家族が教えるより金銭的な負担はあります。ただ、その負担で買えるものははっきりしています。
子どもは、できていない点をぐちぐち言われずに学習できます。親は、教える苦痛から解放されて自分の時間を取り戻せます。
⑤受診して放課後デイにつなぐ
放課後等デイサービスは、場面が限られます。
いやいやながらも取り組んでいて、かなりの時間をかけてもテストで30点程度しか取れない。本人の努力ではどうにもならない。そう感じたときの選択肢です。
発達の特性があるのかもしれません。ただし、診断できるのは医師だけです。ここで親が見立てを決める必要はありません。
発達検査を受けると、我が子にどんな勉強のしかたが向くのかヒントが得られます。特性が無かった場合でも、そのヒントは残ります。
結果しだいでは、放課後等デイサービスに通えるようになるかもしれません。多くの施設で、支援員が学習を見てくれるといいます。費用も比較的おさえられます。
ただし施設ごとに質の差があるため、どこがおすすめかを一概にはお伝えできません。見学して、我が子が過ごせそうかを自分の目で確かめてください。
通所するには条件があります。厚生労働省は、対象児童を次のように定めています。
対象児童
学校教育法に規定する学校(幼稚園、大学を除く)に就学している障害児
(引き続き、放課後等デイサービスを受けなければその福祉を損なうおそれがあると認めるときは満20歳に達するまで利用することができる。)
※障害児の定義は児童発達支援と同じ
※障害児の定義は、身体に障害のある児童、知的障害のある児童又は精神に障害のある児童(発達障害児を含む)
※手帳の有無は問わず、児童相談所、市町村保健センター、医師等により療育の必要性が認められた児童も対象
つまり、必要性が認められれば利用できます。手帳が無くても対象になる場合があります。
よくある質問
Q. 宿題代行サービスを使うのはありですか
おすすめしません。代行は宿題を終わらせるだけで、分からないところは分からないまま残ります。ここで挙げた5つは、教える役を別の人に渡す方法です。目的が違います。
Q. 宿題を親が見ないと学力が下がりませんか
学力は、宿題を誰が横で見たかで決まるものではないと考えています。効いてくるのは、つまずいたところを誰かが見つけて戻してくれるかどうかです。学童・塾・家庭教師は、そこを担える相手です。
Q. お金をかけずにできることはありますか
学童や子どもの家は自治体の制度なので、民間より費用はおさえられます。まず住んでいる自治体の窓口に、空き状況と費用を聞いてみてください。
Q. 宿題を減らしてほしいと言うと、モンスターペアレントだと思われませんか
量の相談は、担任にとってよくある相談のひとつです。「やらせません」ではなく「ここまではやります」と伝われば、話はこじれにくくなります。
最後に
親子で険悪なまま毎日勉強するのは、とても効率が悪いです。
家族以外の第三者の力を使うほうが、子どもにとっても親にとってもメリットは大きいと考えています。もちろん金銭的な負担はあるので、検討の余地は十分あります。
今日できることを1つだけ挙げます。自治体の学童や子どもの家に空きがあるか、電話で聞いてみてください。それだけで、宿題を見る役を手放せる家もあります。
どうすれば、みんなが笑顔でいられるか。そう考えるきっかけにしていただけたらと思います。
📚 あわせて読みたい
コメント